海外からの注文が増えれば、今の窯焚きや染めの仕込みのリズムを崩さなければならないのではないか——そう案じてこられた担い手様は、これまでも少なくありませんでした。この記事では、富結 TOMIYUIが出品のペースをどのように担い手様の生産サイクルに合わせているかをご説明します。結論から言えば、海外展開は、今の仕事のやり方を変えることを求めません。
1. いま何が起きているか
陶芸や染織をはじめ、多くの伝統工芸には、窯を焚く回数や染めの仕込みの周期が年に数回と決まっている工程があります。一度に作れる数には、素材や道具、季節の条件による限りがあります。海外販路の拡大というと、注文の急増に対応するために増産や納期短縮を迫られる、という印象を持たれることが少なくありません。実際に海外展開を検討する担い手様からは、「注文が増えたら今のペースを保てなくなるのでは」という声が寄せられています。
2. どう考え、どう動くか
富結 TOMIYUIでは、出品と販売のペースを担い手様の生産サイクルに合わせて調整します。
- 窯焚き・仕込みの周期に合わせて、出品のタイミングをご相談します
- 一度に出品する点数は、担い手様が決めます
- 注文が集中した場合は、次回の窯入れ分としてお待ちいただくご案内を運営が代行します
- 既存の国内取引先への納品を優先していただいて構いません(非独占契約)
これらはすべて、今の仕事の進め方を変えずに海外販路を持てるようにするための工夫です。
3. 富結 TOMIYUIの立場
私たちが目指すのは、担い手様が無理なく作り続けられる状態です。海外の注文の数を追うことは、目的ではありません。運営15%の中には、出品ペースの調整や注文対応も含まれており、生産の現場に負荷をかけない仕組みとして設計しています。共栄の思想には、売上を分けることだけでなく、担い手様の日々の仕事を守ることも含まれています。
4. よくある質問(FAQ)
Q1. 海外の注文が集中したら、今より多く作らなければなりませんか。
A1. いいえ。出品点数や納期は担い手様の生産サイクルに合わせて調整し、無理な増産をお願いすることはありません。
Q2. 窯焚きなど年に数回しかできない工程でも加盟できますか。
A2. はい。多くの工芸がそうした周期をお持ちです。出品のタイミングはその周期に合わせてご相談します。
Q3. 国内の既存の取引先への納品を優先してもよいですか。
A3. はい。契約は非独占のため、既存の販売先への納品を優先していただいて構いません。
